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【速報!】サンタさんと「会えた」特別なクリスマス。ハッピーエピソードをまとめた感動速報号!

サンタクロース訪問の、ドキドキ!実録ルポ!!

2021年12月27日 12:04 by yamada_ritsuko
2021年12月27日 12:04 by yamada_ritsuko
クリスマスイヴに赤過ぎる赤いサンタがチャリティーサンタ!

 
15時。会場にチャリティーサンタ参加者が大集合。
1時間ほどの説明を聞いて、サンタ服に着替えて最後の打ち合わせ。
男性サンタが二人&女性サンタが二人か、男性サンタが一人&女性サンタが三人の
4人1組で1台の車に乗り込んで、ちびっ子たちの家へ。

 

とにかくめちゃくちゃ緊張する。口数が減る。でも心地よい緊張。
プロポーズする時ってこんな感じ?喜んでくれる前提でサプライズ。

 

車が出発してすぐに、ピザ屋のバイクの赤いサンタを見る。あれは同士だ。
公園の赤いカラーコーンが目に入る。あれもサンタだ。仲間だ。
赤いものは全部サンタに見えてくる。
赤いサンタ車両は走る走る。

 

ちびっこの家の近くに到着。駐車場に赤い車が2台。
また赤い色だよ。なんだか幸先いいな。

 

一件目は6歳の男の子。この子はサンタを100%信じてるとサンタメモあり。
住所を確認して階段を登る。
部屋の扉の前で女性サンタがピンポンを押す。
ガチャリ。お母さんと子供が扉を開ける。

 

女性サンタが
「メリークリスマス!今日は良い子の家に特別なお手紙を持ってきたよ!」と言う。
ひらがなで書かれた手紙を読んでもらう。

 

「特別な人も来ているよ!サンタさんだよ!」女性サンタが言う。
「HO!HO!HO!HO!メリークリスマス!」男性サンタがゆっくり現れる。

 

驚く男の子。男性サンタがプレゼントを渡す。嬉しい男の子。

 

続けて男の子に話かける男性サンタ。
「君は水泳を頑張っているんだよね。いつも頑張っていて偉いね」
なんでそんなことサンタさんが知ってるの?と言う顔の男の子。

 

「でももっと頑張って欲しいことがあるんだ。挨拶をきちんとすること。
できるだけ笑顔でいること。約束、守れるかな?」
お母さんのいうことは聞けないけど、サンタさんのいうことなら確かに聞ける。

 

そして、
「いつも頑張っているお母さんにもプレゼントがあるんだ。
一緒に渡してくれるかな?」
男性サンタと男の子がお母さんにプレゼントを渡す。

 

お母さん、異常に驚いて、最早、泣きそう。
それを見て、こっちがすげえ嬉しいよ。もう今日のハイライトかよ。

 

男性サンタと男の子とお母さんとでスマホで写真撮影。
「はい!サンタ!」
良くわからないめでたい掛け声で撮影。
せっかくなので、10枚近く撮影。

 

「来年も良い子にしてたらサンタさんはまた来るからね!」
バイバイして男の子の家を去る。

 

マンションの階段を降りる。
胸が、あつい。胸に手をあてる。波のような何かが、胸に打ち寄せる。
じんわりと、幸せ感。口元が、ゆるむ。

 

車の中でずっとおしゃべりしていたのに、サンタたちが誰も口を開かない。
でも、それは幸せな無言な時間。
みんな、男の子の笑顔、お母さんの笑顔、それをもらってしまって、
祝福を捧げにいったのに、逆に祝福をもらってしまって、感動して声がでない。
みんな、ガッツポーズ的な笑顔で、車に乗り込む。

 

車に乗って、まだみんな思いが言葉にならなくて、
「良かった!」
「すごかった!」
しか言えない。興奮し過ぎて語彙力が低下中。

 

でもしばらくして
「お母さん、涙目だったね」
「私、つられて泣きそうだった」
「私、ディズニーの係員のつもりで挨拶したよ」
車内、大興奮。

 

なんだこれは。幸せ運び隊か。笑顔作り上げ隊か。赤い幸せか。サンタなんだけど。
ていうか、すげえなこれ!
 
私、知的障害ボラとか、子ども食堂とか、ゴミ拾いとか、震災ボラとか色んな
ボランティアを結構やってるけど、今までのボラと、チャリティーサンタ、全然違う!
祝福力、圧倒的だな!

 

というか、子供に一生の思い出作ってない!?
しかもウルトラスーパーめちゃくちゃ良い思い出じゃん!
私も小さい頃にチャリティーサンタに来て欲しかった!
親戚の小さい頃にでもこれを知っていたら!

 

全員大興奮で赤いサンタ列車は次のちびっこの家庭へ。
2件目は10歳の女の子と、14歳の男の子の家。
10歳の女の子はまだサンタを100%信じてるけど、
14歳の男の子は「すでに真実を知っている」との辛辣なサンタメモ。

 

14歳、思春期。大丈夫か。
サンタなんて、って対応されないか。
白けられたりしないか。
一番怖いのは、無視されることだけど。
それでもサンタ集団は行くのだ!笑顔だけを抱えて。

 

マンションの階段を登り、ドアのピンポンを鳴らす。
お母さんと女の子が出てくる。部屋の奥に男の子。

 

サンタからの手紙を渡す。プレゼントを渡す。お母さんにプレゼントを渡す。
女の子もそうだけど、お母さん、またすごい笑顔。

 

ちなみにこの家庭はお母さんからのプレゼントはなく、
「ブックサンタ 」という全国の書店で寄付してもらった書籍をプレゼント。
その善意の寄付の書籍は驚愕の1万冊以上!に及ぶという。
日本レベルの善意の輪ってすごい。

 

女の子とお母さんと、男性サンタと女性サンタで写真撮影。
また「はい!サンタ!」と浮かれた掛け声で10枚程度撮影。
はにかむ女の子の笑顔が嬉しい。

 

でもね、気になるんだ。男の子。14歳。思春期。部屋の奥から出てこない。
男の子もさ、写真、一緒に撮影したいじゃない。
お母さんと、写真、一緒に撮影したいじゃない。

 

だから声をかける。
「お兄ちゃんも、一緒に写真撮ろう!」

 

ゆっくりと部屋の奥から出てきてくれる男の子。
良かった。出てきてくれた。並んで撮影。笑顔でいう。
「メリークリスマス!」

 

この家族が幸せでありますように。
この家族が幸せでありますように。
とか言って、まあ、既に幸せだろうけど。
祈りを込めながらスマホの撮影ボタンを押し続ける。

 

男の子もさ、お母さんのこと絶対好きじゃん。
子供たちのために、チャリティーサンタをオーダーしてくれる、お母さんだよ?
仲良し家族じゃん。
だからさ、やっぱりさ、家族で写真撮りたいじゃん。
クリスマスイブじゃん。
特別な日じゃん。
一年に一度の聖なる夜だしさ。

 

男の子はさ、初めは真顔で、でも撮影を重ねると、少し、笑顔になってくれたんだ。
それに気づいて私は、スマホの撮影ボタンから指が離せなかったよ。

 

それで、また
「メリークリスマス!」
そう言って、手を振って、マンションを出たんだ。

 

私は、子供の笑顔が見たくて、誰かのために何かをしたくて、
チャリティーサンタに応募したよ。
それで、今日、サンタをしたよ。

 

でもね、何かをした以上に、「何か」をもらってしまったと思った。

 

それって何だろう。何をもらってしまったんだろう。
笑顔?喜び?希望?祝福?
私は何をもらってしまったんだろう?

 

だってすごかったんだよ。すごい高揚したんだよ。歌だって歌いたかったんだよ。
人生過去最高くらいに、胸が、胸が、ぎゅーって、なったんだ。
ぎゅーって、なったんだよ?
ぎゅーって、ぎゅーって、ぎゅーって。

 

そうして、チャリティーサンタは終了したんだ。
一緒のチームになった、
人のために何かをしたい、未来溢れる大学生コンビの女性サンタと、
沖縄の平和や政治や教育をより良く変えていきたい男性サンタに、手をふって。

 

一人になった帰りの車は興奮しながらも後悔。
もっと何かできたんじゃないか。
もっと子供たちを、お母さんを喜ばせる何かができたんじゃないだろうか。
同僚のサンタにも、もっと良いコミュニケーションができたんじゃないだろうか。
申し訳ない。力不足でごめんなさい。ダメ人間ですいません。

 

でも、それでいい。
ボランティア帰りはいつも苦しい。
良いことをしなぁーって終わっちゃいけない。
むしろ良いことをしたなんて思っちゃいけない。
反省して、学んで、次はもっと良くして。
自分を成長させなきゃいけない。

 

旅もした。恋もした。仕事もした。
でもボランティアが一番自分を成長させる。
これからも私はボランティアをするだろう。
例え、偽善って、思われてもね!

 

でも、私は本当に、チャリティーサンタで「たくさん」をもらったよ?
でも、でも、一体、何をもらってしまったんだろう?

 

今年参加したあなたは、何をもらったと、思う?
そして、来年、参加を迷ってるあなたも、何をもらったと、思う?
そしてそれが何だったか、私に教えてください。
来年も私も、またチャリティーサンタをするから。
来年、あなたがサンタ衣装を着てあらわれるといいな。

 

だから一年に一度の特別な夜に集まろう。
ちびっこの笑顔のために。
お母さんの笑顔のために。
サンタ仲間の笑顔のために。
世界の、笑顔のために。

 

そう、合言葉は、ハッピーメリークリスマス!!!
奇跡の、おこる夜にね!
 

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