8月14日。
いよいよ上山とお別れです。
出発までの自由時間、それぞれの遊び方で上山を満喫していました。
お世話になった「梅ちゃん」と上山のおじいちゃんこと「善ちゃん」に感謝の気持ちを込めてお家のお掃除をした後、サプライズで手紙をプレゼント。一緒に記念写真を撮りました。
「また来るからね!」と、
大きな子ども達の声が、上山にこだましていました。
バスは一路、岡山市内へ。
この日の夜は初日と同じく「アジアの風」に泊まります。
生き×活きキッズツアーも、いよいよ最後の夜となりました。
最後の夜は、岡山市内でピースキャンドルナイトをしました。
ツアーのおもいでを振り返りながら、皆でキャンドルに灯りを灯しました。
この日の翌日は終戦記念日です。
キャンドルナイトで使用した火は、全国で行われている「ピースフレイムムーブメント」の「原爆の残り火」。
ツアーの想い出を振り返りながら見つめた火は、
子ども達にとって「あったかそうな火」でした。
しかし、上山でお世話になったおじいちゃんやおばあちゃんが、ちょうどキッズ達の年頃だったころ、日本では戦争があり、2発の原子力爆弾が広島と長崎に落とされた事を話した時、子ども達の目は真剣になりました。
火は、使う人によって
温かいものにも
怖いものにもなる。
だから、使い方を間違えないようにしよう。
そんなメッセージを、キッズ達に伝えさせていただきました。
身につけた力や知識を正しく使う事も「生きる力」の一つです。
この日のスペシャルゲスト、岡山のミュージシャンokameさんの歌のワークショップも、最後夜を素敵に演出してくれました。
生き活きキッズツアーの目的は、福島の子どもたちの生きる力を育むこと。福島の子どもたちにとって今必要なことは何か、遠くにいる自分たちにできることは何か・・・。ツアーの数ヶ月前から「子ども達の笑顔のために」と、スタッフみんなで話し合い、みんなの想いに触れ、手作りで作り上げた5泊6日。
ツアーが終わって時間が経った今でも思い出すのは、子どもたちの笑顔です。
どんな時も子ども達は全力でツアーを楽しんでくれていました。時には勢い余ってはしゃぎすぎて,注意しないといけない場面もありましたが、毎晩へとへとになって布団に潜り込む子ども達はとてもかわいく、ツアーの一つ一つのプログラムが新鮮な体験だったのだと感じました。
やはり子ども達は遊びの天才。遊びの中で、初めての経験やちょっと難しいことにチャレンジする様子、短い間にも成長を感じられる場面も見る事ができました。
このツアーを経て、私たちスタッフ自身が、子どもたちから明日を生きる力を貰ったような気がします。
福島から来てくれた子ども達一人ひとりにとって、最高の思い出となってくれたら・・。
来年また彼らと再会できることも楽しみであるし,これから先,彼らがどんな大人になるのかも楽しみでなりません。彼らの人生の中で、ほんの一瞬でも関われたことを本当に嬉しく思いますし、これからも健やかにいてほしいと願っています。
最後になりましたが、このツアーを支えてくれたすべての皆さんにありがとうの気持ちを込めて。
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