チャリティーサンタでは2019年8月の半ばに今年も福島からキッズたちを迎え入れるツアーを行いました。
この企画は、東北の震災をきっかけに2012年にプレ企画を、2013年から岡山ではじめ、今年で岡山実施は7年目となります。
チャリティーサンタはみなさんご存知の通り、クリスマスにサンタクロースの活動を通じて寄付金を集め、それを資本にこども達の支援につなげていく活動を行っています。
震災が起きて、クリスマスにたくさんいただいた想いを、どう東北に使っていくか。
震災直後にアクションをとることはなかなか難しかったのですが、私たちがたどり着いたのは「夏休みの思い出」でした。
2013年は子どもたちにとっての「特別な思い出」はきっと未来に繋がるはずという、私たちのミッションのもとで、その当時まだ外遊びの需要が高かった福島の子どもたち20名を岡山に招きました。
ただ2011年の震災から月日がたち、
「まだ保養って必要あるのかな・・・?」
という疑問が生まれます。
惰性でやってないかな?
ご家庭からいただいた大切な寄付金を使うのに、本当に継続して大丈夫?
正直、子どもを長期で預かるのは安全管理にも気を配るし、すごく労力がかかるし、正直、福島から遠く離れている私たちには放射能不安に対しての温度感が正確に伝わってこないところもある。
そんな悩む中で、福島にも関係する団体の方に夜分にスタッフミーティングに参加していただいてお話いただいたり、その紹介で、スタッフが福島で行われている保養の相談会に出かけ、ご家庭の声を聞いて。(保養相談会は二日間あって、天気が悪かったにもかかわらず各回に100名程度の家族が来られたそう。)
色々、スタッフ内でも試行錯誤しながら、「やる」を決めました。
今回参加いただいたご家庭から届く声の中には、
「子どもには甲状腺に嚢胞があります。 放射能による影響かは分かりません。 少しでも放射能から解放させたい思いがありますが、
家庭の事情もあり遠出の旅行には行けず保養を利用させていただきました」
という声もありました。
毎年、うけいれる子かに嚢胞などの声は聞かれます。
他の家庭でも、今の福島の子どもたちに何が必要かということを訪ねた時に、
「甲状腺の検診やホールボディカウンターの検診も、
任意や自己申請での検査が多くなってきました。
もっと受ける機会が欲しいです。」
という声もあがったりもしました。
土地が遠いというだけで、災害のあとの小さな不安大きな不安に寄り添えていないことがあります。
でも、それが「知らない」ということなのだと思います。
課題は知らなければないのと同じ。
でも、私たちの「大事なこの子」の生きる未来だと思った時、
それがどうして知らなくていい課題なのでしょうか。
最後に気持ちがあふれて泣くくらい、
子どもたちと一緒に過ごして、
そこで想いを共有したスタッフたちが、
各人振り返りを書いてくれているなか、
「こどもたちの思い出を支援」だけじゃなく、
その活動を通じて
「大切なあの子の未来」のために、
そのために働きかけることができる大人になっていってほしいと強く願います。
(担当理事:河津)
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