「おかあさん、サンタさんて本当にいるの?」
11月のある日、唐突に質問された。
とうとうこの日がやってきた。
何で、そう思うの?と聞いたら
「去年、サンタさんのひげがメッシュだった」とのこと。
メッシュというのが何を指しているのかわからないけど(笑)、要するに本物のひげじゃなかったと感じたらしい。
「ひげが本物じゃないと、サンタさんは本物じゃないと思う?」
禅問答で返したら、しばらく考えたのち、
「…確かに。やっぱりサンタさんはいると思う。」
という答えを自分の中で見つけたらしい。
2015年、9歳のクリスマスイヴ。
何だかんだと言ってたわりには、夕方からソワソワし始め、
「ドキドキする~」
と、期待度MAXなLくん。
「今年から、寝てから来るチームになってたらどうしよう」
いいぞ、いいぞ(笑)そのドキドキ感
ピンポーン
来た
「サンタさん、鍵どうやって開けれたの」
サンタさんが小声で
「魔法じゃ」
と耳もとでささやいた。
「サンタさん、久しぶりだね」
「Lくん、久しぶりじゃの。大きくなったのぅ。」
「サンタさんも大きくなったね」
相変わらずの返しです
サンタさんは、いつもLががんばっていることを、丁寧にたくさん褒めてくれた。
嬉しいそうなLくん。
「手紙に書いてくれたプレゼントだよ」
ぼくもサンタさんに何かあげたいと、Lくんが選んだ、ドイツサンタさん。
サンタさんは、大事にしまってくれました。
「じゃあ、世界中の子どもたちが待ってるから、行こうかの」
Lくん、最後にサンタさんに何か言いたいことある?と聞くと
「サンタさん、来年も絶対来てね」
「うん、来年も必ず来るよ」
よかった~、やっぱりまだまだ、サンタさんビリーバーだね
ひそかにこの言葉が、すっごく嬉しかったです。
名残り惜しそうにいつまでも見送るLくん。
そして、その後は
ひたすらおもちゃに夢中(笑)
一人説明をしながら悦に入っていました。
ふと、
「サンタさんがくれたものって、プレゼント以外に何だと思う?」
と聞いたら
「やさしさと希望。何でもあきらめずにがんばるって約束したもん。」
そうだったね。
ファンタジーな世界から、片足抜け出して成長して、サンタさんの意味もきっと理解してくれてるね。
きみはサンタさんとともに成長してるからね。
2歳、初めてのサンタさん。
突然現れた赤い服の人に驚きながらも、しっかり「でんちゃ入ってる?」と聞く。
待ちわびてたサンタさん、嬉しくて抱っこをせがむ。
超背筋を伸ばして、正座でサンタさんのお話しを聞く
空を見ながら、サンタさんに話しかける日々。
8回のクリスマスをサンタさんと過ごしました。
「それにしても、サンタさん、急成長したなぁ。去年と違って、欧米サイズ」
目のつけどころ、そこですか(笑)
「サンタさん、最高」
おかあさんもそう思う
メリークリスマス
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